乃木坂46弓木奈於(21)が、先月グループから卒業した中田花奈(26)から引き継ぐ形で、エフエム富士「沈黙の金曜日」(金曜午後9時)のアシスタントMCに就任した。今年2月加入のルーキーながら、独特なワードセンスの「はんなり、すっとこどっこい」なトークで、存在感を発揮している。

スタジオで笑顔を見せる弓木奈於
スタジオで笑顔を見せる弓木奈於

アシスタントMC就任は、マネジャーから電話で伝えられたという。「晩ご飯を食べようとしてたら、連絡が来て。最初は素直にありがたいなって思ったんですけど、少し考えると多大な心配事が…。緊張して、結局その日は晩ご飯を食べませんでした」と笑った。

毎週2時間の生放送番組。「言っていいことと言っちゃいけないことを瞬時に判断しなきゃいけないし、不安もあります」と吐露。先月30日の初回放送を「こんなに汗が止まらないことってあるんだ、と思いました」と振り返り、「実際に汗は出てないんですけど。心の汗というか…。冷や汗? というか。とにかく止まらなくて。実際に、かいてはいないんですけど。ずっと焦っている感じでした」とユニークに表現した。

アシスタントMCに就任した弓木奈於
アシスタントMCに就任した弓木奈於

16年4月から4年半アシスタントMCを務めた中田は、パーソナリティーのお笑いコンビ、アルコ&ピースとの毒舌を含んだ掛け合いが特徴だった。弓木も初回で「メモを燃やして捨てたほうがいい」と強烈なアドバイスをされるなど、洗礼を浴びたが、「おふたりともすごく優しいんです。すごくおもしろくしていただいて。あっという間の2時間でした」と感謝した。

現在は上京し1人暮らしだが、実家では7人きょうだいの上から2番目の次女で、母方の祖父母を含めて11人の大家族で育った。「一番上のお姉ちゃんは包容力があるタイプ。私はその分、家事とか行動面を担当していました」と明かした。「みんな帰って来る時間がバラバラなので、遅いときは夜11時くらいまでずっと誰かの夕食が続いている状態。私が最後まで洗い物をして、早く起きたおばあちゃんが翌日のお弁当の用意をやってくれていました」と振り返った。

笑顔を見せる弓木奈於(撮影・鈴木正人)
笑顔を見せる弓木奈於(撮影・鈴木正人)

同期もほとんどが年下だが、「精神年齢が高くないので、みんな同年代として接してくれますね」と笑った。4期生では同い年の田村真佑(21)がトークをまとめることが多いため、「私もサポートができるように、心強いなと思ってもらえる存在になりたいです」と意気込んだ。

先月28日には、憧れの先輩、白石麻衣(28)が卒業。「リハーサルでも、白石さんが中心に立っていると、周りの皆さんもすごく笑顔なんです。温かい空気感でした」。一緒に活動した時間は短かったが、「白石さんがずっとストイックに頑張っていらっしゃったから、その背中を見て後輩も頑張ろうという空気感になるというか。先頭で引っ張る姿を見させていただいたので、そこは絶対に忘れずに。目標の人間像、アイドル像です」と言い切った。

スタジオでピースする弓木奈於
スタジオでピースする弓木奈於

バラエティー番組の単独出演も果たすなど、徐々に個人の仕事も増えてきている。「まずは、緊張せずに、ラジオでリラックスしてお話しできるようになりたいです。安心して聴いていただけて、フフッって笑ってもらえるような。皆さんの生活の一部としてお邪魔できるような番組にしていきたいです!」。乃木坂46の新たなキャラクターとして、結果を残していく。【取材・構成=横山慧】

◆弓木奈於(ゆみき・なお)1999年(平11)2月3日、京都府生まれ。18年8月に坂道合同オーディションで合格するも、グループ配属に至らず坂道研修生として活動し、今年2月に乃木坂46に加入。英語の発音が得意。165センチ。血液型A。