今日31日をもって乃木坂46から卒業する渡辺みり愛(21)が、この日発売のファースト写真集「消極的な華やかさ」(竹書房)の見どころをアピールした。8年半で磨かれたグループ屈指のダンスパフォーマンス力は、メンバー内にも多数のファンがいるほど。確かな自信を胸に、悔いなくアイドル生活を終える。

乃木坂46の渡辺みり愛(撮影・たえ見朱実)
乃木坂46の渡辺みり愛(撮影・たえ見朱実)

初のソロ写真集。「最初に聞いた時はうれしさもありましたけど、私が出していいのかな? っていう心配もありました」と振り返った。「自分の好きなことをやったというよりも、周りから見た私の良さみたいなところを聞いて、作った写真集ですね」。和田まあや(23)からは「絶対に腹筋とか作らないで! みり愛はふわふわのほうがいい」とお願いされたという。

水着やランジェリーのショットにも初挑戦した。「加入当時は13歳で最年少だったので、その印象が今でも抜けていない部分もあると思うんです。その分、結構刺激の強い写真集になっているかもしれません。ずっと私のファンだという方にも新鮮な内容じゃないでしょうか」と笑顔。チャームポイントの白い肌は「前まではコンプレックスでしたけど、今では宝です。お母さんも白いので、遺伝だと思います。感謝ですね」と明かした。

「白い肌って、女性からも好きっていっていただくことが多いんですよ。後輩でも4期生の松尾美佑ちゃんとか、私のネイルをまねしてくれたり、同じ三つ編みにしてくれたりして。うれしいですね」

キレのあるダンスパフォーマンスが特長だ。「頑張ってきたところだとは思います。自信はあります」。昨年6月放送の「乃木坂46時間TV」では「46時間ダンス完コピチャレンジ!!」と題し、ダンスに特化したソロ企画に挑戦した。「正直、他のメンバーにとられたくなかったというのもあります。やっぱり負けたくない部分、唯一譲れない部分ですね」。控えめながらも確かなプライドがある。

キレッキレのダンスと愛くるしい笑顔でファンを魅了し続けた渡辺みり愛。「乃木坂46の8年間が私を大人にしてくれた」と心境を語った(撮影・たえ見朱実)
キレッキレのダンスと愛くるしい笑顔でファンを魅了し続けた渡辺みり愛。「乃木坂46の8年間が私を大人にしてくれた」と心境を語った(撮影・たえ見朱実)

「ダンスを強く意識するようになったのは『インフルエンサー』(17年3月)の頃です。歌番組で(伊藤)万理華さんのポジションに代わりに入った時に、あまり評判が良くなかったみたいで…。それがすごく心に残って、そこから動画で自分のダンスをちゃんと見るようになって、『下手くそだな~』と思って。強弱の付け方とか、ダンスの正確性を学んでいきました」

今では、ライブのリハーサルで「日常」などのダンサブルな曲になると、新内眞衣(29)や秋元真夏(28)らメンバーたちが渡辺のダンス見たさに楽屋から一斉に出て来るという。「後ろから見ていたりとか、踊っているすぐそばで座っていたりするんですよ。特等席。うれしいですけどね」と笑った。

卒業後については「いったんは休憩、という感じになると思います。まだ明確にビジョンが決まってないので、ゆっくり自分が本当にやりたいことを見つけたいです」と明かした。心身共に成長した8年半。「本当に大人になったな、って思います。いろいろ失敗もして、反省して、少しずついい方向にいけたんじゃないかな。楽しかったですし、悔いはないです」。21歳になった2期生が、晴れやかな笑顔で巣立つ。【取材・構成=横山慧】

ファースト写真集「消極的な華やかさ」を手に笑顔を見せる乃木坂46渡辺みり愛(撮影・たえ見朱実)
ファースト写真集「消極的な華やかさ」を手に笑顔を見せる乃木坂46渡辺みり愛(撮影・たえ見朱実)

◆渡辺みり愛(わたなべ・みりあ)1999年(平11)11月1日生まれ、東京都出身。13年3月加入、乃木坂46の2期生。15年2月に研修生から昇格。19年5月「Sing Out!」で初の選抜入り。153センチ。血液型O。