宙組の人気スター瑠風輝が、初の東上主演作「ミュージカル・ロマン『大逆転裁判』-新・蘇る真実-」に臨んでいる。大阪公演(シアター・ドラマシティ)を終え、KAAT神奈川芸術劇場公演が8月1日にスタート(8日まで)した。

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「異議あり!」「グググ」-。宝塚歌劇と逆転裁判のコラボ・シリーズ第4弾。宙組時代の蘭寿とむが主演して09年に初演、同年に第2弾、13年には悠未ひろの主演作として上演。以来、10年ぶりシリーズ第4弾も宙組公演になった。

宙組“伝統”シリーズ作に主演した瑠風は、舞台映えする長身175センチのボディーで、伸びやかな歌声を披露。「逆転裁判」シリーズの主人公・成歩堂龍一の先祖、成歩堂龍ノ介にふんしている。

時代設定は明治初期。最新の司法制度を学ぶため、日本から大英帝国へ留学を果たし、事件に巻き込まれる。原作・監修・制作協力は株式会社カプコンで、脚本・演出は鈴木圭氏。成歩堂龍ノ介を主人公とした「大逆転裁判」の舞台化となった。

法廷を舞台に、無実の罪に問われた依頼人を救うべく事件の真相を暴く、おなじみの展開。名ゼリフ「異議あり!」も健在だ。

瑠風ふんする龍ノ介が渡英した先で出会う探偵シャーロック・ホームズ役に鷹翔千空。龍ノ介とともに英国へ渡る法務助士は山吹ひばり、龍ノ介の亡き親友役には風色日向が暑さに負けない熱い演技を披露している。【村上久美子】