読売テレビの夕方ニュース番組「かんさい情報ネット ten.」(月~金曜、午後4時47分)の名物コーナー、その日生まれた赤ちゃんを紹介する「めばえ」が7日放送分で2000人に到達した。

 前身の「ニューススクランブル」で07年10月1日に設置されたコーナーが引き継がれ、2000人の大台に到達した。悲惨な事故や後味の悪い事件があっても「めばえ」で赤ちゃんの姿を伝えることで、希望を持ってほしい-。そんな思いが込められている。

 「めばえ」のコンセプトは日本テレビ系列にも広がりを見せている。2011年3月の東日本大震災のときには、読売テレビの記者やカメラマンが応援に駆けつけた。失われていく命を目の当たりにしていた東北の系列局が「明日への希望を伝える」というコンセプトで赤ちゃん紹介コーナーをスタートした。いまでは宮城テレビ、山形放送、福島中央テレビなど東北だけではなく、中京テレビ、福井放送など全国各局に広がっている。

 読売テレビは赤ちゃん2000人分の写真が収まった巨大パネルを同局のロビーに展示した。同番組の司会を務める清水健アナウンサー(39)は「『めばえ』を通して2000人分の幸せをお届けできているのなら、すごくうれしいです。2000人それぞれの人生を歩んでいるんだと思います。その歩みを次の3000人に達したときに、また見たいです」とパネルを前に笑顔で話した。

 同番組のアシスタントを務める中谷しのぶアナウンサーは「赤ちゃんそれぞれに表情が違うし、それぞれのエピソードや誕生の瞬間にうれしくなります。1つの希望、夢があふれている感じがして私も毎回楽しみです」と話した。