気になる静岡県テレビ局のアナウンサーを紹介する連載「静岡アナ 気になリスト」。テレビ静岡伊藤弘美アナ(27)の「その2」です。入社2年目からニュースキャスターに抜てきされ、高い意識で自己管理に励む日々。一方で、県内4局の広報アイドルユニット「4siz(フォーシズ)」の活動を楽しむなど、充実のアナウンサー生活を送っています。

 -地元静岡で就職。アナウンサーとしてのデビューは

 4月末くらいです。広報番組の「ドレみ~る」を担当しました。その番組は、私も小さい頃(当時の番組名は「Hot6GoGo」)から見ていたので、「あ、あのお姉さんがやっていたのを私がやってるんだ」って思い、不思議な感覚でしたね。

 -ご両親もご覧に

 そうですね。喜んでくれたので、とってもうれしかったですね。

 -現在の担当は「みんなのニュース しずおか」。キャスターの重圧は

 入社2年目4月、「スーパーニュース」の時代から担当して約3年ですけど、担当する話を聞いたのも、社内を歩いている時に上司に呼ばれ「おまえ、ニュースだから勉強しておけ」と。当時は「えーっ」と驚きが大きくて、1回1回、(放送が)終わるごとにグッタリでしたね。

 -生放送は大変

 そうですね。突発的に何か起こることもありますので。そういう時ほど深呼吸をして、いつも通りに。バタバタしても、しょうがないことを学びました。あまり感情が出ない方だと言われるんですけど、日々、同じコンディションで同じことをするって、意外と難しい。そこも自分との闘いです。マスクをしたり、部屋にぬれタオルを干したり、そういう自己管理もこの仕事、大事だと思います。

 -4sizでの活動はどうですか

 楽しいですよ。それまで今のメンバーとは、ほとんどお会いしたことがなかったんですけど、前から知っているように打ち解けて。キャラは違いますが、同じ職業なので、考えることや悩みとか、一緒のようなところもありますね。

 -アイドルのような衣装。恥ずかしさは

 ありましたよ~。ふふふ。「これは…私でいいんだろうか」と思いましたし。ただ、いつかは(静岡の民放)全局出てみたいという野望が、実現しました。結成されて最初、各局の情報番組に出たんです。それでDaiichi TVで久保ひとみさん(46)にお会いできたんです。ふふふ。小さいときから久保さん大好きで、「会えた~」と個人的に楽しんでいました。

 -4sizの活動は今後もあるようですね

 もし(活動が)なくなっても、4人でまたご飯には行きたいなと思います。

 入社2年目から、ニュースキャスターに抜てきされた伊藤アナは、局内外で「肝が据わっていて、原稿読みもうまい」と評判です。「その3」では、プライベートの過ごし方や今後の夢を語ります。【柳田通斉、鈴木正章】(つづく)

 ◆伊藤弘美(いとう・ひろみ)1988年(昭63)8月31日、袋井市生まれ。磐田南高を卒業後、立大社会学部社会学科に進学。12年入社。担当番組は「みんなのニュース しずおか」(月~水曜日キャスター)、「てっぺん静岡」など。特技は祖母との遠州弁会話。血液型O。