韓国出身の演歌歌手パク・ジュニョン(33)が11日、東京・港区の赤坂BLITZでライブを行った。約2時間半にわたって、オリジナルやカバーなど多岐にわたった22曲を披露した。

 「さよならは言わせない」は2月17日に発売したサードアルバムのタイトル曲。初めて韓国人作曲家が書き下ろした「日韓合作」だ。「音楽を通じて日本と韓国の懸け橋になる」ことが目標のジュニョンにとっては、記念すべき作品。しっとりと歌い上げた。

 本編ラストの「離さない」では、「♪離さない」と歌唱すると、ファンも「♪離れない」と返す大合唱。アンコールで歌唱した「Oh、My Julia」はチェッカーズのヒット曲「ジュリアに傷心」のカバー。同曲で初めて訳詞に挑戦し、ノリノリで踊りながら声を張り上げた。

 12日が34歳の誕生日。1日早くファンと祝うシーンもあった。そして来年は日本デビュー5周年。「今日が新たなスタート。とにかく一生懸命にがんばります。全国ツアーをやって各地で歌いたいです」。

 演歌歌手になりたい一心で単身、日本に渡ってきたジュニョンの成長を約600人のファンが最後まで温かく見守っていた。