歌舞伎俳優坂東玉三郎(67)が22日、大阪市内で、和太鼓集団「鼓童」と組む特別公演第2弾「幽玄」(9月21~23日、ロームシアター京都)の取材会を開いた。

 会には鼓童の演奏メンバー、石塚充氏も出席。両者がコラボレーションしたヒット作「アマテラス」につぐ第2弾で、世阿弥が見た幽玄の世界を「羽衣」「道成寺」「石橋」など、能の代表演目を題材にして表現していく。

 玉三郎と鼓童の出会いは00年。鼓童の拠点である新潟・佐渡で、寝食をともにし、玉三郎も感銘を受けた。玉三郎は鼓童との共演に「自身への変化というよりも、自らを再確認したと思いますね」と言う。

 「私、都会生まれで都会派の自然好きなんですが、子供の頃は母の実家、静岡で遊んでいました。月明かりがないと夜の街を歩けない佐渡にいて、子供のころは自然の中にいたんだな、と、再発見しましたね」と出会いの17年前を振り返っていた。