ベネチア映画祭の授賞式が9日(日本時間10日未明)行われ、最高賞の金獅子賞はメキシコ出身のギレルモ・デル・トロ監督の「シェイプ・オブ・ウオーター」に決まり、是枝裕和監督(55)の「三度目の殺人」は受賞を逃した。

 福山雅治(48)が10日午前、大阪市内で公開中の主演映画「三度目の殺人」(是枝裕和監督)の舞台あいさつに出席した。宿泊先の大阪のホテルで午前3時半ごろに目覚め、コンペティション部門に出品していたベネチア映画祭で受賞を逃したことをネットニュースで知った。「冷たいスーパードライをプシューッと開けて飲み、次に向けて『やるぞ!』。新しい挑戦を誓いました」と明かした。

 是枝監督らと同映画祭に参加し、公式上映では約6分間のスタンディングオベーションを浴びた。「賞をとるために映画を撮ってるわけじゃない」としつつも「ファイナリストに選ばれたわけで、もらえるに越したことはない」と悔しさもにじませた。