演歌歌手市川由紀乃(41)が2日、山口・萩市で歌唱イベントを行った。
萩市観光協会が主催するイベント「着物ウイーク イン 萩プレミアム」のPRの一環で、「着物の最も似合う女性」として招かれた。
約400年前に作られた、国指定史跡「旧萩藩御船倉」に作った特設ステージに立った市川は、「昔にタイムスリップをしたみたい。不思議な感覚です」と感激。萩藩主の船を格納した同史跡で、プロの歌手がイベントをするのは初めて。「神秘的な感じがします」と気を引き締めた。
15年に発売したヒット曲「命咲かせて」の歌唱では「歌い手としての力をもらった曲です」と曲を紹介。歌唱中には、約100人のファンから「由紀乃コール」もわき起こり、「皆さんと1つになれました。とても幸せな気持ちです」と感謝した。
今年3月に発売し、出荷8万枚の新曲「はぐれ花」は人生を花に例えた悲恋の歌だ。「たった1度の人生なので、悔いのないように精いっぱい生きます。精いっぱい歌います」と宣言をしてから歌唱した。歌い終えると「船倉の響きがすごく心地よかった。歴史ある遺産で歌えて御利益がある気がします。地元の皆さんにも力を頂いた」と笑顔を見せ、地元の方言を使って「ぶち(すごく)うれしいです!」。
今年も残すところ約3カ月。昨年に初出場をしたNHK紅白歌合戦の連続出場への期待も膨らむ。今年8月から25周年という節目を迎え、「今年1年を精いっぱい駆け抜けて、年末のゴールを良い形で迎えたい」と意欲を見せた。
歌唱イベント前には、国の重要文化財である「菊屋家住宅」も訪問した。美しい中庭を見て、「『萩イコール和』の趣があってすばらしい。雨さえも絵になります」。小雨が降ったりやんだりの空を見ながら、ため息交じりに話した。
「着物の最も似合う女性」に選ばれたことには「ステージに立つ時は必ず着物なので年に300日は着ています。選ばれてうれしい」と感謝。「自分を通じて、若い人たちにも着物の楽しさを知ってほしい」と、着物の魅力をアピールした。【松本久】



