人気子役の芦田愛菜(13)と鈴木福(13)が10日、NHK音楽番組「うたコン」(14日午後5時15分放送)の収録で、11年のヒット曲「マル・マル・モリ・モリ」を披露した。東京・NHKホールで歌うのは、11年に史上最年少歌手として初出場したNHK紅白歌合戦以来6年ぶり。今回の番組テーマが「時代を彩った映画・ドラマ名曲集」で、出演依頼を受けた。

 中学生になり、当時から身長も約30センチ伸びた“まなふく”の2人。歌手デビュー作にして出世作となった「マルモリ」を復活させた。愛菜ちゃんが「紅白の時も今日も緊張しました」と言うと、福くんは「紅白の時の景色は一生忘れられません」と続けた。

 同曲は、2人がフジテレビ系連続ドラマ「マルモのおきて」で、俳優阿部サダヲの双子の娘(芦田)と息子(鈴木)役を演じた時の主題歌。毎回、エンディングで2人が、かわいい振り付けで踊ったことが評判を呼び、劇中の役名から名付けたユニット「薫と友樹、たまにムック。」名義で出したシングルは、50万枚超えの大ヒットとなった。「マルモリブーム」でドラマも最終回の視聴率が23・9%を記録。14年9月のスペシャルドラマの時に、リニューアル版を制作していて、テレビ番組で踊るのは3年ぶりだった。

 今や、愛菜ちゃんは名門慶応女子中に通っている。、同じく中学1年生で野球部だという福くんは「中学校で知り合った友だちに『昔、運動会でマルモリを踊ってたよ』と言われて、うれしかったです」。当時の愛らしい面影も残しており、観客も温かい拍手で2人に声援を送っていた。【瀬津真也】

 ◆2011年の主な出来事 3月11日に発生した東日本大震災により、東北地方を中心に関東地方の太平洋岸にかけて津波などによる甚大な被害が発生、福島第一原子力発電所の事故が起こった。スポーツでは、2月に大相撲八百長問題が起き、大相撲春場所が中止。7月のサッカー女子W杯で、なでしこジャパンが初の世界一となり「なでしこジャパン」が流行語大賞を受賞した。芸能界では林家三平と国分佐智子、松山ケンイチと小雪が結婚した。