蒼井優(32)阿部サダヲ(47)が28日、東京・新宿バルト9で、ダブル主演映画「彼女がその名を知らない鳥たち」(白石和弥監督)の初日舞台あいさつに出席した。

 蒼井演じる女性と、阿部、松坂桃李(29)竹野内豊(46)演じる3人の男性との物語。究極の愛を描いた作品にちなんで、究極の○○は? という質問に蒼井は「究極の寒がりです。これぐらいの時期がぎりぎりロケに出られる。近年は舞台をやって、真冬のロケを避けてる」と明かした。

 阿部は「究極の選択で、お芝居を選んだことが、究極に良かった。まさか舞台あいさつに立てたり、主演映画やらせてもらったりするとは。芝居やってて良かった」。

 松坂はカンボジアで映画撮影をした時に、窃盗集団と思われる若者たちに襲われそうになったことが「究極に怖かったこと」とし、竹野内は白石監督から「究極の映画への愛を感じた」とした。

 同作には、7月に急性大動脈解離で亡くなった中嶋しゅうさん(享年69)も出演している。中嶋さんと舞台での共演経験がある蒼井が、中嶋さんのキャスティングを白石監督に提案したことを明かした。蒼井は「芝居のおもしろさを教えてくださった方。差し出がましいですが、『しゅうさんはどうなんですかね』と監督とお話ししました。しゅうさんの最後の映像作品です。姿を目に焼き付けてください」と話した。

 同作は全編関西ロケで撮影された。この日は大阪市内でも舞台あいさつが行われた。