篠田麻里子(31)が17日、東京・新宿の福家書店新宿サブナード店で、舞台「アンフェアな月」(来年2月22~3月4日、東京・天王洲銀河劇場)の制作報告会見に出席した。

 篠原涼子が敏腕刑事の雪平夏見を演じた人気ドラマ、映画シリーズの初の舞台化で、舞台初主演の篠田は「正直、プレッシャーしかないです。自分なりの(主人公の)雪平を探し出せたら」と率直に語った。主人公との共通点を「純粋で素直で一生懸命なんだけど、不器用で周りに分かってもらえないところ、ワーカホリックなところ」と分析した。一方で、酒豪の雪平とは違って、篠田は飲んでも梅酒を少し飲む程度といい、「年明けあたりから(飲酒を)飲み始めます。まずはお正月に甘酒から」と役作りを誓った。銃を撃つアクションなども練習という。

 女優業はドラマや映画が中心だが、客席とともに作品を作り上げる楽しさはAKB48時代に味わってきた。「AKB時代は特に舞台や劇場で毎日やっていたので、生ものが好きというか、毎日毎日一緒に作り上げる感覚が好きなんです。舞台も一生懸命、稽古で作品を作り上げるけど、お客さんが入って初めて1つの作品になると思う。毎日毎日が楽しみ」と、来年1月から始まる稽古が待ち遠しい様子だった。

 AKB48時代は「麻里子様」の愛称で、女王様のような雰囲気を醸し出していたが、「緊張がより興奮してくるというか、緊張さえもワクワクしてくるんですよね。ドMですかね?」とまさかの告白? で笑わせていた。

 会見には雪平の上司に当たる捜査1課長の山路徹夫を演じる飯田基祐、原作者の秦建日子氏も出席した。この日、初めて篠田と顔を合わせたという飯田は「篠田さんは大スターですから。楽屋で会ったときから興奮しっぱなしです」と絶賛。篠田から「さっき楽屋で震えるように緊張してて、うさぎちゃんみたいでした」といじられると、「うるさいっ!」と照れ笑いで返した。秦氏は「(ドラマや映画と)違う『アンフェア』を作るんだという制作チームの勇気に感謝します。どんな新しいアンフェアができるか、ワクワクしています」と期待を寄せた。