デヴィ夫人(77)が虚偽の記事で名誉を傷つけられたとして、週刊誌の取材に応じた故淡路恵子さんの長男で俳優の島英津夫(56)に損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は27日、島に88万円の支払いを命じた。

 地裁はデヴィ夫人のブログで名誉を傷つけられたとする島の訴えも認め、デヴィ夫人に一部記載の削除と33万円の支払いも命令した。

 判決によると、2014年3月発売の「女性自身」は島の証言を基に、デヴィ夫人が淡路さんの葬儀でひつぎに納められた着物を譲って欲しいと発言したなどと報道。デヴィ夫人はブログで長男の売名行為だと批判した。

 梅本圭一郎裁判長は証言の信用性を否定し「デヴィ夫人が精神的苦痛を被った」と指摘。一方でブログの記載も「人格攻撃で表現も相当でない」とした。

 デヴィ夫人の弁護士は「勝訴と考えている」と話し、島の弁護士は「デヴィ夫人の請求が認容された点は不満だ」とコメントした。デヴィ夫人は女性自身を発行する光文社にも損害賠償を求め、東京高裁で和解が成立している。