お笑い芸人のカンニング竹山(46)が、横綱日馬富士の暴行騒動で沈黙を続ける貴乃花親方への批判を繰り返す報道に嫌悪感をあらわにした。

 13日放送のフジテレビ系「直撃LIVE グッディ!」では、相撲協会の鏡山危機管理部長が貴乃花部屋を訪れるも接触できずに引き返す模様が生中継で放送された。協会への協力に応じない貴乃花親方の姿勢に、各コメンテーターから批判的な意見があがったが、竹山は異論。「なんで各局がワイドショーやってるこの時間にわざわざ行かなきゃいけないんですか? 絶対マスコミがいるってわかってるから中継するに決まってるでしょ? 相撲協会は貴乃花部屋をつぶしたいんですか? 一体何をやりたいの? 親方も確かに無礼なところもいっぱいあると思いますけど、親方を責めても何も始まらないじゃないですか」と相撲協会の行動を疑問視した。

 この発言に端を発し、竹山とほかのコメンテーターらの間で激しい議論が勃発。相撲リポーターの横野レイコ氏は、鏡山部長がこの時間帯に貴乃花部屋を訪問したのは朝稽古後のタイミングで「この時間をあえて狙ってということでは多分ないと思う」としたが、竹山は「あえてそこを避ければいいじゃないですか。普通だったら騒ぎにならないように、ここで行かないですよ」と反論した。

 また、竹山は「各局観ていても皆さん相撲協会の方の立場で発言しますけど、根本を考えないと。皆さんが親の敵みたいに貴乃花親方のことを寄ってたかってここぞとばかりに責め込んでいるのがすごい違和感で、テレビを観てて気持ち悪く感じるんですよ」と、貴乃花親方への批判的な報道が繰り返されることに嫌悪感を示し、「相撲全体のことを考えたら仲良くなるのが1番だから、その方法を考えていかないと。どんどん論点がズレて、今や日馬富士と貴ノ岩の話じゃなくなってるじゃないですか。親方と協会の問題になってる」と指摘した。

 安藤優子キャスターが「じゃあどうしてこんなにこじれてるんだろうっていう“そもそも論”もあるじゃないですか」と疑問を投げかけると、竹山は「いや、メディアがこじらせたんじゃないですか」とバッサリ。「(沈静化させるには)メディアは騒がないということですよ。申し訳ないけど。だって推測と推察しかないんだから」と意見し、番組を否定するかのようなメディア批判にスタジオには重苦し空気が漂ったが、MCの高橋克実が「じゃあメディアが一時、止めればいいんですよ。来週はシャンシャン(特集)に」と提案して和ませた。