前回の主演男優賞受賞の松山ケンイチ(32)と大竹しのぶ(60)が司会を務めた。

 松山は登壇するなり、両手を振って客席に笑顔でアピールした。「いやぁ~、こういう舞台で司会をするのは初めて。お通夜にならないよう、楽しくやりたい」と言うと、大竹は「(松山とは)お仕事でご一緒することはなくて司会業でご一緒するとは」と笑みを浮かべた。

 松山が「大竹さんだから、いろいろ発言してくださるのでは」と期待を寄せると、大竹は「プレッシャーをかけて…。去年、記憶に残っているのは大泉さんのおしゃべりだけ。格式が高いと思って、着物で着たのに…」と、司会の大泉洋が、司会ながらマシンガンのようにしゃべり倒した、前回の授賞式を振り返った。

 松山は「ずっとペラペラしゃべって(時間が)押したそうなので、今回は巻かないまでも時間通りに終わらせたい」と、大泉のようにしゃべり倒さないことを誓った。大竹が「大泉さんは『絶対、僕はここに来たい』と言うので、と言っていましたが…残念」と、大泉が受賞者として再登壇する“公約”を果たせなかったことを口にすると、松山は「大好きな役者さんので…でも、うるさすぎて記者の方からNGが出たのでは?」と言い、笑った。

 2人の“デコボコ司会”ぶりは続いた。60回を迎えたブルーリボン賞を祝う、吉永小百合(72)からのビデオメッセージが流れると、松山は「アニメ映画『ブッダ』で共演したことはありますが実写ではない。関係者の皆さん、よろしくお願いします!!」と共演をアピールした。

 その後、作品賞の紹介をしようとした大竹は「私、その前に小百合さんのことを言わなくてはいけないのね」と言い、慌てて吉永の120本目の映画「北の桜守」(滝田洋二郎監督、3月10日公開)を紹介し、苦笑した。