2月21日に急死した俳優の大杉漣さん(享年66)の遺作となった、テレビ東京系「バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~」(水曜午後9時54分)の7日に放送された最終第5話のタイトルが「バイプレイヤーより愛をこめて」の平均視聴率が4・5%(関東地区)だったことが8日、ビデオリサーチの調べで分かった。

 大杉さんは20日午後9時ごろまで、他の出演者とともに千葉・富津市内などで同ドラマの撮影に参加した後、宿泊先に戻った。ロケの際、共演者らとはお酒も交えて食事をするのが恒例となっているといい、この日も食事をしたあとに自室に戻ってから、腹痛を訴えたという。共演の松重豊(55)が異変に気付いたというが、大杉さんの意識もしっかりとしていたためタクシーで病院に搬送。しかし3~4時間後、共演者と妻にみとられながら、そのまま帰らぬ人となったという。

 大杉さんは17年1月期の「バイプレイヤーズ~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~」の放送終了後、続編の制作、放送を熱望し「バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~」は企画段階から関わっていた。遠藤憲一(56)田口トモロヲ(60)松重豊(55)光石研(56)と一緒にスーツを着て海の中から現れるオープニングも、大杉さんの発案だった。

 ◆バイプレイヤーズ テレビ東京系連ドラ。5人の「おじさん」名脇役たちが本人役で出演し、共同生活を送るストーリー。1作目「~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~」は17年1~4月に深夜枠で放送され話題になった。大杉さん、遠藤憲一、田口トモロヲ、寺島進、松重豊、光石研が主演。今年2月7日スタートの2作目「~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~」は漂流先の無人島でサバイバル生活を送る設定で、前作の人気から水曜午後10時に昇格。スケジュールの都合で寺島は出演していない。