木梨憲武(56)が16年ぶりに主演した映画「いぬやしき」(佐藤信介監督)が20日公開され、都内で舞台あいさつが行われた。

 初老のサラリーマンが超能力を身につけ、正義のために立ち上がる物語。CGが多用された作品だけに「体にマーカーを付けて、監督が指示する目安通りに動いたので、まさに目安俳優でした。その割には(共演の)佐藤(健=29)くんには思いっきり蹴られたけれど」と敵役、佐藤健との格闘シーンの裏側を明かした。

 この作品はベルギーのブリュッセル国際ファンタスティック映画祭でグランプリを獲得。壇上ではジョークとして「第1回最優秀新人CG男優賞」が木梨に贈られた。「ブリュッセルでも僕の演技が絶賛されたと聞きました。何で僕個人にくれなかったのか。正直、こうやってトロフィーをもらうとうれしい」と笑顔を見せた。