演歌歌手市川由紀乃(42)が5日、1月に発売した新曲「うたかたの女」の6万枚突破記念イベントを都内で行った。

 「発売をして数カ月がたつと、『次の曲はいつ出るの?』という声を聞くけれど、この作品については『今年はこの歌で頑張って』と言われることが多い」。多くのファンに支持されていることをヒシヒシと肌で感じているという。

 昨年8月から節目の「25周年イヤー」に突入した。そのことには「実感は正直ないが、ファンやスタッフなど周囲の人に感謝をしながら新鮮な気持ちでいつも仕事をしています」。

 明日6日には、カップリング曲「雨と涙に濡れて」の歌詞を男女の掛け合いに変えた「雨に濡れて二人」を収録したCDを「うたかたの女 水無月盤」として発売する。クレイジーケンバンドのボーカル横山剣(57)との初デュエット曲。25周年記念の意欲作で、新境地を開拓している。

 この日は、出身地の埼玉県名産の「奥秩父の源泉水」で、紅白のかき氷を作った。25キロの氷で作った100人分の巨大かき氷。それを目の前にして、NHK紅白歌合戦への3年連続出場への思いを「今年の下半期も頑張って歌って、ひたむきに走ったゴールがそこだったらうれしい」と話した。

 節目の年を迎えても、歌にかける熱い情熱は変わらない。「自分の歌を聞いてくれる人が1人でもいるのなら、声の続く限り、この仕事を続けたい。そういう大きな夢があります」。

 慢心とは無縁。かき氷は熱に溶けて“うたかた”になるが、市川の歌への情熱は溶けることがない。

 明日6日には、埼玉・サンシティ越谷でコンサートを実施。「横山さんの等身大パネルをステージに置いて、『雨に濡れて二人』を歌唱する予定です」。発売日のメモリアル歌唱を予告した。