舘ひろし(68)黒木瞳(57)がダブル主演で夫婦を演じた映画「終わった人」(中田秀夫監督)の初日舞台あいさつが9日、東京・銀座の丸の内TOEI<1>で行われた。

 定年後の人生を模索するテーマに合わせ、終わらないために何をしたらいいかと質問されると、舘は「いつも女の人を見てる。犬も猫もメスしか見ない。そうすると終わらないんじゃないか」と笑わせた。黒木が「かかとには気を付けてます」と、美へのこだわりを語った。

 広末涼子(37)は撮影中、舘や黒木にスタイルや美しさを保っていられる秘密を聞いたが、2人とも特別なことは何もやっていないという回答だったそう。広末は「何も努力しないでそうなるわけがない。終わらないために、リサーチしたい」と話した。

 舘は、細かな芝居を中田監督と相談しながら作り上げたという。黒木とは30年以上の親交があり共演も多いが夫婦役は初めて。「今まで自分で仕掛ける芝居をなかなかさせてもらえなかったのですごく楽しかった。それは黒木さんが(妻役の)千草という役をちゃんとやってくれたから。この映画は黒木さんの手のひらでコロコロと作られた」と感謝した。

 黒木、広末から花束を贈られた舘は「花はもらいなれていなくて。私の方があげたい」と照れていた。