落語家の立川志らく(54)が、安倍晋三首相や政権を風刺したネタで物議をかもした日本テレビ系「笑点」に対する自身の発言が番組を擁護したと受け取られたことに、「読解力なさ過ぎ」と反論した。

 同番組の5月27日放送で出演メンバーたちが安倍首相や麻生太郎氏、沖縄米軍基地をネタにして笑いを誘い、ネット上で賛否が巻き起こった。

 この騒動に志らくは6月1日のツイートで「落語家ってものは江戸の昔から権力を茶化してきた。権力を前にしたらヨイショする。そういうものだ。笑点で政権批判が出たからと言って怒るなんて度量が狭すぎる」と持論を展開した上で、「勿論、笑点で飛び出た政権批判のギャグが面白いかどうかは別。総理支持者がひっくり返って笑うほどのものだったら問題にはならなかった。ただの悪口だったり感想だったから問題になったというのならそれはそれでわかる」と、批判意見についても一定の理解を示していた。

 しかしこの発言を番組擁護だと受け取る向きもあり、志らくは13日、「笑点を擁護なんかしてないのに。読解力なさ過ぎ」と反論し、「芸人のつまらないギャグにいちいち目くじら立てなさんなと言っただけ。あの政権批判ギャグがつまらなくてそれに対し怒るのなら分かるとも言っているのに」と、あらためて真意を説明。「それに私がこれまでどれだけ笑点を批判してきたと思っているんだ。文句つけるなら勉強してからだ」とたしなめた。