元宝塚歌劇団宙組トップスター朝夏まなと(33)が28日、大阪市内で退団後初の出演舞台「マイ・フェア・レディ」大阪公演(10月19~21日、梅田芸術劇場メインホール)の取材会に出席した。

 ブロードウェイを代表する大傑作にして、オードリー・ヘプバーン主演の映画化でも有名な同作。朝夏は今回、Wキャストの神田沙也加(31)とともに、ヒロインのイライザ役を演じる。

 宝塚時代、16年間男役を務めた朝夏は、私生活でまだ男っぽい所作が抜けないといい、座り方などには気をつけていると話し、女優としての主演に、「女役になるのも16年かかるのかな」と不安を見せつつも、「女心を一から勉強して、表現したい」と力強く話した。

 退団から約半年、私生活では、「時間の使い方に慣れてきた」と話した朝夏は「地下鉄が好きなんです」と明かし、休日には1人で電車に乗っていると告白。「携帯にSuicaが入るんですよ? すごくないですか?」と地下鉄愛も語っていた。

 「関西は宝塚で18年おりましたので、すごくなじみがあるところ。私自身も楽しみ」とゆかりの地での公演を心待ちにし、「伝統のある作品で、主演をさせていただくことを光栄に思っています。新しい一面を皆様にお届けできるように、いろんなことに挑戦していきたい」と意気込んでいた。

 同公演は大阪公演の他、東京、福岡、広島、愛知、大分で上演される。