野球評論家の桑田真澄氏(50)が“野球監修”を務める舞台「野球 飛行機雲のホームラン」(27日~、東京・池袋サンシャイン劇場ほか)の記者会見が、17日、都内で行われた。

 舞台は1944年、戦禍の中「野球」に憧れを抱き、白球を追いかけた少年たちの物語。桑田氏は、演出の西田大輔氏からのラブコールに応えて、技術指導などを行った。桑田氏は「舞台そのものは2回くらいしか見たことがなく、お話しをいただいたときも戸惑ったのですが、西田さんの熱意や、大学院で野球の歴史も勉強していたので、何か力になれるのではと思い受けました」。

 2日間、実際にグラウンドでキャッチボールやゴロやフライの捕球方法などを指導したといい「高校球児に負けない元気があってびっくりした。みんな短期間で吸収していた。打席での構え方や、サインの出し方とか細かいところも本格的になっていると思う」と話した。「野球場でやる野球と舞台でやる野球は違うけれど、伝わってくるものはそれ以上だったり、同じだと思うのでワクワクしています」と笑顔を見せた。

 野球経験もあるという主演の安西慎太郎(24)は、桑田氏について「野球が本当にお好きなんだなあと感じました。まずは楽しむところから始まるんだと思いました」と感慨深げ。野球が題材とあって、本番に向けての意気込みを「選手宣誓」形式で行い、桑田氏も目を細めていた。

 ほか永瀬匡、小野塚勇人、多和田秀弥、内藤大希、松田凌、永田聖一朗、伊崎龍次郎、白又敦、松本岳、小西成弥、松井勇歩、村田洋二郎が出席。