歌手青山テルマ(30)が、過去に引退危機があったことを明かした。29日放送のフジテレビ系「ボクらの時代」(午前7時)に、仲の良い木下優樹菜(30)ブルゾンちえみ(27)と出演し、「初めて言うけど、一時期やめようかなと思った時期があった」と告白した。

 メジャーデビュー翌年の08年に発表したシングル「そばにいるね」の大ヒットでブレーク後も、歌唱力や表現力を生かして多くのラブソングをヒットさせた。しかし同番組の中では、「(周囲から)ネイルや着る服まで指定されていた。それぐらい“青山テルマ”という作られた人に私が寄り添っていた。自分がやりたいようにやらないと無理かもって。歌も面白くて楽しいからやっているんだけど、それが面白くないかもって。私は単純な人間なので、面白くないなら、やめるしかないなって。一時期やめようと思った」と明かした。

 それでも「もう1回、自分がやりたいようにやってみよう」と思い直し、新境地の1つとして、バラエティー番組進出を決意した。2年前から、大胆な本音トークや赤裸々な恋愛体験の告白などが支持され、現在も多くのバラエティー番組に出演している。「バラエティーやお笑いが大好きすぎて(自分の出演が)失礼というか、おこがましいし、だから(出演は)NGにしていた。“そばにいるね”の青山テルマにも責任感もあった」。予想以上の反響もあり、仕事の幅も広がり、歌手活動も含めて「今は楽しい」という。

 デビュー直後の珍エピソードも明かした。「そばにいるね」の大ヒット直後、周囲の反応が気になったのか、ネット掲示板「2ちゃんねる」を見ていた。「でも漢字が読めなくて、どうやってディスられているのか、分からなかった」。具体例として「お洒落じゃない」と書き込まれていたが「それが褒め言葉だと思った」という。「だってお酒をこぼしていないということだと思ったから、私はお酒も飲めないし、よく分かってるじゃんって(笑い)」。

また、おおらかに見えることもあり、周囲から「落ち込んだことあるんですか」などと聞かれることもあるといい、これには「それって、水を飲んだことあるんですかって聞いているのと、一緒なんだよ!!悩んでいない人なんていない。不眠症にもなる!!」と憤慨していた。