東京地裁は5日、覚せい剤取締法違反(使用)の罪で東京地検に起訴された、女優三田佳子(76)の次男の高橋祐也被告(38)の保釈を認める決定をしたが、この日は保釈されなかった。保釈保証金は300万円だが、納付が間に合わなかったとみられる。

高橋被告は今月1日に起訴され、2日に弁護人が保釈を申請していた。この日まで4日間ありながら、保証金を用意できなかったことになる。日本保釈支援協会に立て替えてもらうシステムもあるが、それも選ばなかったようだ。

同被告が逮捕された時、母の三田は「もう力及ばずの心境です。自らの責任と覚悟をもって、罪を償って生き抜いてもらいたい」などとコメントしていた。関係者によると、もう手を差し伸べるべきではないと三田に進言する声もあるという。

起訴状によると、高橋被告は9月9日ごろ、東京・渋谷区の自宅で覚醒剤を使用したとしている。同法違反の疑いで逮捕されるのは4度目。08年には、懲役1年6月の実刑判決を受けている。