米俳優シルベスタ・スタローン(72)が、30年前に性的暴行を受けたと女性から告発されていた件で、米ロサンゼルスの検察当局は証拠不十分で訴追しないことを決めたことが明らかになった。

スタローンは昨年12月に、1987年と90年に性的暴行を受けたと主張する女性から被害届が警察に出されていた。女性側が用意した証人は捜査に非協力的で、性的暴行を裏付ける新たな証拠は見つからなかったという。

米メディアによると、スタローンの弁護団は87年にイスラエルで映画の撮影中に出会った女性と数日間共に過ごしたことは認めているが、スタローンは当時独身で、女性も性的関係を結ぶことが許されている年齢で、両者合意の上での関係だったと主張。また、90年にはこの女性と会ったことはなく、性的暴行をしていないと容疑を全面的に否認していた。(ロサンゼルス=千歳香奈子)