ジャッキー・チェン（64）が、回顧録「Never　Grow　Up」の中で波乱に満ちた半生を振り返り、「愛する家族に対して、完全に愚か者だった」と反省するとともに、過去の恋人との関係や買春について赤裸々に明かしていることがわかった。

米情報サイトRadarOnlineによると、チェンは「若い頃の自分は貧乏で、酒、セックス、売春婦、お金にしか関心がなかった」と告白。長年にわたり、売春婦たちとのセックスを楽しみ、給料はギャンブルで使い果たし、頻繁な飲酒運転で生命を危険にさらしていたという。

また、ハリウッドで成功する前は、恋人のことを省みずギャンブルに走るなど、辛い思いをさせたことや、台湾の歌手テレサ・テンと交際していた頃は、劣等感のあまり、高級レストランなどで、わざと相手に恥ずかしい思いをさせる振る舞いをしたことなども明かしているという。

後に妻となった人気女優ジョアン・リンとの関係も、自分の未熟さと自信のなさから壊したとしたうえで、「彼女は人々に愛され、尊敬される女優で、乱暴なカンフー男の自分とは釣り合わないと思った」と書いているという。

チェンはまた、映画界で成功してからは、家族を完全に無視し、何億ものお金を食べ物や友人への贈り物に費やしていたと告白。アルコール依存症を患ったチェンだが、妻リンとのけんかの最中、当時は幼かった息子に攻撃的な振る舞いをしたことなども振り返り、「自分は本当に最低だった」としている。（ニューヨーク＝鹿目直子）