11月29日に心不全のため亡くなった女優赤木春恵さん(享年94)の通夜が3日、東京・杉並区の築地本願寺和田堀廟所で行われた。女優生活78年の赤木さんをしのんで、浜木綿子(83)武田鉄矢(69)名取裕子(61)や、代表作「渡る世間は鬼ばかり」で共演した中田喜子(65)えなりかずき(34)ら約700人が最後のお別れをした。

通夜に数多くの俳優仲間が弔問に訪れ、ひつぎの赤木さんと涙の対面をした。葬儀委員長の石井ふく子さん(92)は「ママ(赤木さんのこと)の顔は、すごくきれいでした」と話した。

トルコキキョウなど5000本の花で飾られた祭壇に、87歳で撮った「遺影」がほほ笑み、森繁久弥さんとの共演舞台「佐渡島他吉の生涯」の写真も飾られた。戒名はまろやかに優しい人柄で「圓優院釋尼春慧(えんゆういんしゃくにしゅんえ)」。ひつぎには映画界に入った時の大先輩片岡千恵蔵さん、女優としての再出発した時の恩人森繁さん、10代で知り合い、“心友”の森光子さんから贈られた楽屋のれんが掛けられた。

デビュー作「おゆき」で共演した名取裕子は「母親のように温かく、面倒を見てもらった」。15歳の時に「3年B組金八先生」で共演した杉田かおる(54)は「どんな球でも受けて、打てる、すごいプレーヤーでした」。「渡る世間」で孫を演じたえなりは「小さい頃から守ってくれた。憎まれ役のイメージでひどいことも言われて不本意だったと思うけど、本当は優しい方でした」と涙声でしのんだ。

今日4日の告別式では、石井ふく子さんが脚本家橋田寿賀子さん(93)の弔辞を代読し、里見浩太朗、大空真弓が弔辞を読む予定。