俳優岡田将生(29)と渡部篤郎(50)が4日、都内で、東海テレビ開局60周年記念のフジテレビ系スペシャルドラマ「大誘拐2018」(14日午後7時57分)の制作発表に出席した。

日本有数の富豪(富士純子)の誘拐を企てる刑務所を出たばかりの元やくざを岡田、捜査に当たる愛知県警のベテラン刑事を渡部が演じる。

原作は78年に発表され、翌年に日本推理作家協会賞を受賞した、作家天藤真の小説「大誘拐」。91年に岡本喜八監督、北林谷栄主演で映画化されて、日刊スポーツ映画大賞石原裕次郎賞を受賞している。

岡田は「誘拐という重たいテーマですがドタバタの喜劇もあって、最後に感動のドラマもあります。大役をいただいたけど、今年1年間、頑張ったご褒美みたいなものと、エンターテインメントに乗って楽しんでやりました」。

渡部は「北林(谷栄)さんや緒形(拳)さんの映画も知ってるし、大好きな作品。名古屋弁のセリフをやるのを僕から言わせてもらって、河村(たかし)名古屋市長の演説をYouTubeで見たり、佐藤二朗に電話して相談しました」。佐藤は「今どき、そんなコテコテの言い方はしない。でも、そんな渡部を見てみたい」と言ったという。渡部は「佐藤二朗に後押しされて頑張りました」と話した。

岡田演じる元やくざは、孤独に育った。「愛に飢えて、本当に孤独で、今の自分に当てはまっている。僕も愛がほしい。平成最後のクリスマス前なのに」と思わず本音? をポロリ。渡部は「素直でいいよね」と笑った。