20日に放送された日本テレビ系連続ドラマ「3年A組-今から皆さん、人質です-」(日曜午後10時30分)の第3話視聴率が11・0%(関東地区)だったことが21日、ビデオリサーチの調べで分かった。第1話は10・2%、第2話は10・6%で連続2ケタをキープした。

同作は卒業まで残り10日間となった高校を舞台に、1人の教師が29人の生徒を人質にし、ある真実と向き合う姿を描く学園ミステリー。菅田将暉演じる美術教師の柊一颯が、永野芽郁演じる茅野さくらたち生徒に「今から皆さんは、僕の人質です」と宣言する。

3年A組の生徒には若手注目メンバーが名を連ねる。男子生徒では学校一の悪大将甲斐勇人役をGENERATIONS片寄涼太、電脳部所属西崎楓真役を今井裕貴、バイクとバイトに明けくれる中尾蓮役に三船海斗が演じる。女子生徒ではクラスメートの憧れ的存在の諏訪唯月役を今田美桜、ダンス部所属の宇佐美香帆役を川栄李奈、自殺した孤高の少女景山澪奈役は上白石萌歌が演じる。

捜査一課五十嵐徹理事官を大友康平、瀬ケ山署生活安全課の郡司真人刑事を椎名桔平が担当する。

第3話は、おにぎりの差し入れで柊と五十嵐が対峙(たいじ)するが、五十嵐が盗聴器をつけていることを察した柊は拳銃を突きつける。「やめろ~」。芝居がかった叫び声を上げる五十嵐理事官と柊はつながっていた。「この事件の結末にハッピーエンドはないぞ」。柊に故意に殴られ傷を偽装した五十嵐は、そう言い残して捜査本部へ戻る。

3日目の授業は、景山を陥れたフェイク動画を撮影した生徒は誰かというもの。しかし、解答はいつもの生徒ではなく、郡司に命じる。指定時刻までに撮影者を捜せなければ、教室の5人の命を奪うと宣言する。

水泳部のジャージーを着た人物が映っていることを手がかりに、郡司は捜査を進める。同時に教室では水泳部の熊沢花恋(堀田真由)に疑いがかかる。マネジャーの真壁翔(神尾楓珠)に助けを求めるが、真壁からも突き放される。

景山と2人はかつて水泳部の仲間として親しかった。だが不良に絡まれて真壁が選手生命を失い、茅野の薦めでマネジャーになったことから、熊沢は景山をライバル視するようになる。

茅野は全国大会の会場に水泳部のジャージーを着た里見海斗(鈴木仁)がいたことを思い出す。そして諏訪は「甲斐、なんで黙ってんの。いつもなら最前線でぎゃーぎゃー騒ぐのに」と話しかけるが、甲斐は「俺たちが犯人捜しをする意味はない。答えるのは刑事なんだから」と突き放す。

郡司のもとに3年A組の生徒を名乗る人間から連絡が入る。その生徒の協力を得た郡司は、熊沢が撮影者だと特定する。だが、柊は内通者と共犯だったことを郡司に告白する。

動画を撮ったのは里見だった。景山を陥れるために動画を撮ったことを告白するが、加工したのは自分ではないと言い張る。柊は里見に、郡司が教師時代の逸話で説教する。

「今から呼ぶ5人は美術室にこい」。拳銃を手にそう宣言する柊に、里見は自ら名乗り出る。そして、瀬尾雄大(望月歩)堀部瑠奈(森七菜)西崎颯真、結城美咲(箭内夢菜)が呼ばれ、爆破で5人が死んだことをSNSで拡散する。だが、5人は死んでいなかった。里見が気が付くとそこには中尾がいる、という内容だった。