沢村一樹(51)主演のテレビ朝日系ドラマ「刑事ゼロ」(木曜午後8時)の1月31日の第4回の平均視聴率が12・1%(関東地区)だったことが1日、ビデオリサーチの調べで分かった。

初回は14・7%の高視聴率を獲得。同局「科捜研の女」「遺留捜査」などを放送する「木曜ミステリー」枠の新シリーズ初回としても、過去最高を記録した。

20年間の記憶を失った京都府警の敏腕刑事、時矢歴彦(ときや・れきひこ)が難事件解決に挑む新作シリーズ。捜査のノウハウをなくしたことにより、斬新なアプローチで事件の真相をひもといていく。

共演は瀧本美織、寺島進、横山だいすけ、猫背椿、渡辺いっけい、財前直見、武田鉄矢。

4話のゲストは野間口徹、西原亜希、田中偉登、弓削智久。深夜、京都市内の中古買い取り店で時価500万円の純金の延べ棒が盗まれた。事件当夜、偶然店の前で怪しい男を見かけた時矢歴彦は捜査の行方が気にかかる。

中古買い取り店の店長、高沢真浩(弓削)から防犯カメラが作動していたことを聞き、時矢も佐相智佳(瀧本)も安心するが、サイバー犯罪対策室主任、但馬正樹(野間口)は「これは単純な窃盗事件ではない」と言い放つ。

但馬に促され防犯カメラの映像を確認すると、金の延べ棒が空中を浮遊し、画面から消えるシーンが映っていた。“透明人間”の犯行のように見えるが、この店の防犯カメラは、年齢や性別などの条件を設定すればその条件に合致する客を映像から消すことが可能なものだった。

つまり、犯人は警備会社のシステムに外部からハッキングし、自分が写らないように条件を設定。同時に通用口のロックや非常ベルを解除して店内に入り、堂々と延べ棒を盗み出したことになる。但馬はハッキングによるサイバー攻撃と位置付け、時矢たち13係も捜査に参加することになる。