女優広瀬すず(20)が、ヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「なつぞら」(月~土曜午前8時)の5日に放送された第5回の平均視聴率が22・3%、6日放送の第6回が21・0%(ともに関東地区)だったことが8日、ビデオリサーチの調べで分かった。最高視聴率は第3回の23・0%。

同ドラマは、戦争で両親を亡くし、父の戦友の養女として引き取られたヒロイン奥原なつ(広瀬すず)が、北海道を舞台に、亡き父の戦友の柴田剛男(藤木直人)と妻富士子(松嶋菜々子)、柴田夫妻の父泰樹(草刈正雄)に育てられ、豊かな想像力と開拓者精神を生かし、アニメーターを目指す姿を描く。脚本家の大森寿美男氏のオリジナル作品。元AKB48で女優の渡辺麻友、井浦新、染谷将太、伊原六花、小手伸也らが朝ドラ初出演。ほかに貫地谷しほり、中川大志、麒麟の川島明、木下ほうか、角野卓造が出演する。また、語り(ナレーション)を内村光良が担当する。

あらすじは、泰樹に励まされたなつ(粟野咲莉)は翌日、牛の世話がおわったら学校に通うことを勧められた。学校に行くと休憩時間に同級生らに囲まれ、東京で浮浪児だったことをからかわれた。そんな時、ひとりで絵を描いていた山田天陽(荒井雄斗)がかばった。学校が終わり、家に手紙の配達に来た郵便屋さんを見て、東京にいる兄に手紙を出そうと考えた。しかし送るのに10銭かかり、富士子に貸してほしいとお願いした。富士子は涙目で「お金のことは気にせず出しなさい」と話すと、なつは「ありがとうございます」と涙をながした。

なつは兄の咲太郎に手紙を書き続けたが返事がなかなか帰ってこなかった。そんな時、夕見子(荒川梨杏)から本心を聞かれ、なつは「無理にやさしくしないでいい」と答えた。ある日、夕見子の妹の明美の子守をしていると泣かせてしまい、さらに夕見子からは明美になにかしたのではと疑われてしまった。そんな状況でさみしくなり涙を流したなつは、夜更けに「さよなら」と言って、一人で兄のいる東京へ帰る決心をした。