女優広瀬すず(20)が、ヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「なつぞら」(月~土曜午前8時)の12日に放送された第11回の平均視聴率が22・0%、13日放送の第12回が21・6%(ともに関東地区)だったことが15日、ビデオリサーチの調べで分かった。最高視聴率は第9回の23・1%。

同ドラマは、戦争で両親を亡くし、父の戦友の養女として引き取られたヒロイン奥原なつ(広瀬すず)が、北海道を舞台に、亡き父の戦友の柴田剛男(藤木直人)と妻富士子(松嶋菜々子)、柴田夫妻の父泰樹(草刈正雄)に育てられ、豊かな想像力と開拓者精神を生かし、アニメーターを目指す姿を描く。脚本家の大森寿美男氏のオリジナル作品。元AKB48で女優の渡辺麻友、井浦新、染谷将太、伊原六花、小手伸也らが朝ドラ初出演。ほかに貫地谷しほり、中川大志、麒麟の川島明、木下ほうか、角野卓造が出演する。また、語り(ナレーション)をなつの父親という設定で内村光良が担当する。

あらすじは、なつ(粟野咲莉)の学校で漫画映画が上映され、見入るなつは次第にひきこまれていき、上映が終わってもなかなか立ち上がれなかった。絵が上手な天陽(荒井雄斗)に上映後、感想を伝えると家に絵の具があるから遊びに来ないかと誘われた。ある日、なつは天陽の家に行ったが、高価な絵の具を使うのを遠慮して絵は描かなかった。なつは天陽の家の近くの作物の育たない荒れ果てた土地を見た。天陽は、ここに住んで絵を描きたいが仕方なく移り住むことを聞いた。そこでなつは泰樹に「助けてほしい」とお願いした。

離農寸前の天陽一家を助けてほしいとなつの願いを聞いた泰樹は、なつと一緒に畑を見に行くことになった。泰樹が開墾すればどうにか間に合うと告げ、天陽の親に会うと話した。泰樹は子供らの事情をかなえるために、今年の夏の収穫は無理だが、3~5年開墾すれば大丈夫と説得した。後日、なつや天陽の家族、他の開拓者も集まり、泰樹の指揮のもと開墾が始まった。それから9年の月日がたち、かつての荒れた土地は美しい畑に生まれ変わっていた。その畑に18歳のなつ(広瀬すず)が馬に乗って駆けて来た、という内容だった。