ジャニーズJr.のユニット「美 少年」が29日、東京・有楽町のシアタークリエで、ライブイベント「ジャニーズ銀座2019」(6月2日まで)を開催した。昭和、平成とさまざまな人気アイドルを輩出してきたジャニーズ事務所で、令和に大きく飛躍する可能性を秘めた6人組。ジャニー喜多川社長(87)も期待を寄せており、経験を積むために米国に派遣することをこの日、メンバーに伝えた。

6人は楽屋裏でジャニー氏から「ユーたち、パスポート持ってる?」と唐突に聞かれた。「は、はい…」と戸惑いながら答えると、「もしかしたら。8月くらいに行くかも分からないよ」と告げられた。ロサンゼルスで毎年8月に開催される「二世ウイーク・ジャパニーズ・フェスティバル」参加が主目的。岩崎大昇(16)は「夢物語だと思っていたのに。マジですか!?」。浮所飛貴(うきしょ・ひだか=17)も「汗かいちゃいました。緊張してきました」と苦笑いする。

ジャニー氏の出生地でもある米国での「武者修行」は、ジャニーズの伝統でもある。初代ジャニーズや少年隊も、米国でダンスや歌を学んだ。08年にはKAT-TUNが同フェスティバルのパレードに参加している。今回の滞在期間など詳細は未定だが、ジャニー氏は「いろんなことをやってもらいます。日本の良さを伝えて、外国の文化もどんどん学べる」と話す。

新時代幕開け目前に、ジャニー氏は「我々(=ジャニーズ事務所)には年長者もいるし、これからの子もいる。それぞれにファンがいるのは、ありがたいこと。意識はしなくても、常に時代とともに歩んできた」と感謝と自負を言葉にした。半世紀以上にわたりトップアイドルを生み出し続け、プロデュースを手掛けてきたが、令和を迎える今も意欲はますます盛んだ。「世界的になるためには、今の若い子たちが頑張ってくれなきゃ。つないでいってほしい。つなげると思います」。

浮所は「昭和の先輩、平成の先輩、そして令和の僕たち。時代を作っていきたい」。那須雄登(なす・ゆうと=17)は「昭和も平成もジャニーズの先輩方が盛り上げてくださった。まずはこの公演を成功させ、僕らは令和の時代を盛り上げたい」と誓った。【横山慧】

◆美 少年(び・しょうねん)16年11月に5人組「東京B少年」として結成。同12月「ジャニーズ・オールスターズ・アイランド」でステージデビュー。17年4月に最年少の金指一世(かなさし・いっせい=15)が加入し6人組に。昨年11月「Sexy美少年」に改名、今年1月に現在のグループ名に。