宝塚歌劇団の星組次期トップに決まった2番手スター礼真琴(れい・まこと)が5日、大阪・梅田芸術劇場で、全国ツアー初主演作「アルジェの男」「ESTRELLAS~星たち~」最初の地となる大阪公演を行った。

星組はトップ紅(くれない)ゆずるが10月13日付で退団を発表しており、礼は紅の後任。現トップの紅もこの日、同劇場内のシアター・ドラマシティで、プレ・サヨナラとなる「鎌足-夢のまほろば、大和(やまと)し美(うるわ)し-」初日を迎えており、星組の現任、次世代トップが劇場敷地内で同日に公演を行った。

終演後のあいさつで、礼は紅公演の開幕も紹介。「この同じ建物に星組がウジャウジャおります。こんなに心強いことはございません」と言い、宝塚の看板を背負って全国を回る重圧をのぞかせた。

礼はすでにトップ娘役3人を輩出し、男役でもトップ候補が多く控える「95期」の首席。黄金世代で真っ先に次期トップへ内定し、その覚悟もすでにある。

稽古中、ちょうど、宝塚音楽学校107期生の入学式などがあり「ちょうど受験、入学のシーズンで、やっぱり全国ツアーは、全国各地の受験生が、宝塚を知るきっかけになることが多い。ツアーを見て、宝塚に入りたいって思ってもらえるようになれば」。

体調管理にもより細心の注意を払い「つねにベストコンディションでお届けできるように」とも話している。

ツアーは4日に同劇場で開幕。最初の地、大阪での公演は6日まで行い、9日に広島、神奈川、秋田、青森、宮城を経て、23日の札幌まで全国7会場を回る。