「デヴィ夫人になりたい!」

23歳のお嬢様、女優デビューしたばっかりの小林千花(23)は言い切った。

記者を楽しませようとしてくれているのかと思ったが、マジでした(笑い)。

インタビューで、憧れの人を聞いた時のことだ。最初に出てきたのが女優石原さとみ(32)。これは分かる。きれいで、生き生きしている石原は、若い女の子が憧れている。ちなみに、石原の出ているドラマで好きなものを聞いたら、14年1月期のフジテレビ系「恋愛ショコラティエ」を挙げた。

「ああ、松潤とやったやつね。担当だったから、よく知ってるよ(汗)」

椿山荘ホテルで行われた制作発表を取材に行ってるからうそではない。若い娘さん相手に、話を弾まそうと必死にくらいついた(笑い)。

次に挙がったのがフリーアナウンサーの田中みな実(32)。健全な? 男子である記者も、もちろん大好きだ。

「ブリッ子キャラみたいに言われたりしてるけど、女子の思っていることをはっきり出すのが大好き。顔も好きハート」

確かに、その通りだ。

「この間、山口紗弥加主演の連ドラ『絶対正義』で、ラブシーンとかやってたけどエロかったよねハート」

ここまでは、想定内。だが3人目が、デヴィ夫人。

「ああいう大人になりたい。好きなことをやって、常に全力。パッションを感じる。私もデヴィ夫人みたいになりたい。見てると元気になります」

そういって、ニッコリとほほ笑んだ。

「た、確か、本名は根本七保子だったかな…」

そう返すのが精いっぱいでした(笑い)。

だが、本当に度肝を抜かれたのは、共演したい俳優を聞いた時。吉沢亮(25)の名前を真っ先に挙げた。

「最近、なんかブームみたにイケメン扱いされてるよね。でも、オレはこの10年で一番お気に入りの連ドラ『ロストデイズ』(フジテレビ系、まさかの14年1月期)に出てた頃から、いいと思っているよ」

真剣佑(22)。

「顔がすごくきれいだよね。この頃、名字がついて新田真剣佑だよね(笑い)」

若い娘さんの話題に後れを取らないように、ドキドキしながら、でも平静を装いながらインタビューを続けた。

そして出てきた名前が加藤諒(29)。

「なんだ、そりゃ!?」

思わず、声が出た(笑い)。知らないワケじゃない。20年前に「あっぱれさんま大先生」に出てた、子役の頃から知っている。

イケメン好きを公言して、吉沢亮、真剣佑ときて、加藤諒。かわいいと言えばかわいいが、ファニーフェースでおなじみの加藤諒だ。

「ラーメン、ツケ面、僕イケメン」

イケメンに当たる、オチがデヴィ夫人で、加藤諒なのか!?

そう突っ込むと「めちゃめちゃ好きハート共演したい。見るドラマ、見るドラマで印象深い」と目を輝かす。

確かに、まさかの大ヒット映画「翔んで埼玉」でも「埼玉県人には草でも食わせておけ!」と二階堂ふみに言葉を投げつけられたのは埼玉県人役の加藤諒だった。東京都のど真ん中、港区生まれの小林に、30代半ばまで埼玉の実家から東京に通い続けた記者が「埼玉都民」について説明しようと思ったが、すぐにあきらめた。

好きな男性のタイプは「アラジンと魔法のランプ」の「アラジンみたいに自由な、絨毯(じゅうたん)に乗せてくれる人」。年下はダメだが、上は「父親の5歳下までならOK」とのこと。ちなみに、お父様は記者より年下でした(笑い)。

その若い感性に圧倒されまくったが、話があったのがパジャマについて。小林はアパレルブランドを起業しておしゃれなパジャマを作ろうとしたことがあるという。

記者も今世紀の初めの頃、パジャマパーティーを仲間とやりまくっていた時がある。ネットの普及でホテルの予約が簡単になり、一流ホテルのスイートが、当日まで1週間を切ると5万円くらいで借りられたのだ。飲み物、食べ物を持ち寄って、お話しすれば楽しい。もちろん、男子だけではありませんが。赤坂プリンスホテルが、少しずつ解体されていくのを見るのは、パジャマパーティーの思い出が削り取られていくようで、とても悲しかった(T_T)

と言うようなことを話すと、小林も何となくうなずいてくれた。

「女優も頑張るけど、パジャマ屋さんも夢ハートパジャマ文化を浸透させたい」

令和は小林千花に大注目だ。