俳優井浦新(44)とお笑い芸人、アキラ100%こと大橋彰(44)が6日、都内で映画「こはく」(横尾初喜監督)の初日舞台あいさつに出席した。

幼い頃に突然姿を消した父親の会社を受け継ぎ、経営者として周囲に認められている弟を井浦が、実家暮らしで無職の兄を大橋が演じる。ある日、兄が父親の姿を見かけたことから、一緒に父親を探し始める。

井浦は大橋について「僕たち同い年なんです。だから育ってきた中で、見てきたもの、感じてきたものが同じなので、信頼関係がある。僕は長男なので、弟や妹はいいなと思っていた。それが、この映画の中で、できた。彰さんは自分の世界に入って行って、バーンと弾けるような演技をする。裸のイメージしかないでしょうけど、彰さんはすごいです」と話した。

いつもは全裸にお盆だけでステージに立つ大橋は、この日はズボンをはいてジャケット姿。「僕は真ん中で、兄貴と妹がいるんです。現場では、皆さんと話し合う中で、役が肉付けされていきました。ラストシーンの撮影について、何日も前から監督からイメージを聞かされていました。納得はしたんですが、いざやるとなるとできるのかという不安もあって、毎日、イメージを膨らませていった。当日はパンパンのバケツを、水をこばさないように運んでいったような感じでした」と振り返った。そして「こんないい役で映画に出させていただくのは、今後もあるのか。ないかもしれないので運がよかった」と笑顔を見せた。