闇営業問題に端を発した一連の騒動において、所属する吉本興業幹部の対応を批判していた極楽とんぼの加藤浩次(50)が26日、メインMCを務める日本テレビ系「スッキリ」(月~金曜午前8時)で、前日に経営吉本がアドバイザリー委員会の設置を発表したことについて「第1歩だと思う。どういう意味合いがあるか考えてみたいと思います」と話した。

吉本興業ホールディングス、吉本興業、両社の岡本昭彦社長(52)は22日に会見した際に「基本は変わらない」と、今後も口頭による「諾成契約」を続ける意向だったが、24日に公正取引委員会の山田昭典事務総長が、吉本の契約形態を念頭に「契約書がないことが直ちに問題になるわけではない」としながら「契約内容が不明確なことで、優越的地位の乱用などを誘発する原因になりえる。競争政策上、問題だ」と話していた。

吉本興業ホールディングスは25日、川上和久氏(61=国際医療福祉大教授)を座長とする経営アドバイザリー委員会の設置を発表した。反社会的勢力との闇営業問題などについて対応するため、今後、具体的な準備を進めていく。同委員会で次の事項を諮問する予定。

お客様を第一とする理念のもと、

1・反社会的勢力の排除のためのより盤石な体制構築

2・すべてのタレントとのリレーションシップ強化の方策

【タレントとの契約の在り方・マネジメント体制・悩み相談事・ギャランティーに関する事など諸課題】

3・現行のコンプライアンス体制の検証とさらなる強化

4・吉本興業グループ会社のガバナンス強化の方策

以上を、来週中をめどとして、早期に第1回の委員会を開催する意向と発表した。