俳優中川晃教(36)と柿沢勇人(31)が29日、都内で、ダブルキャストで出演するミュージカル「フランケンシュタイン」(来年1月8日初日、東京・日生劇場)のトークイベントを、共演の加藤和樹、小西遼生らと行った。

中川と柿沢は、ともに科学者のビクター・フランケンシュタインと人間同士を格闘させる闘技場を営む悪党のジャックの2役を演じる。生命創造への探究と愛と友情をテーマに描く。17年の日本初演の再演。

中川は「再演はひとしおです」。柿沢は「(初演では)歌は音域をフルに使わないといけないためハードルが高かった」と初演の思い出などを紹介しながらあいさつした。

また、中川は2役演じることに「2つの役でステージに立つのは、お客さんも2つの顔を見ることができる。俳優がどうチャレンジしているか楽しんでもらえる。この作品が盛り上がったことにつながった」と語った。

柿沢も2役に「しんどいけど、楽しい」。さらに、17年の初演では大竹しのぶが見に来てくれたエピソードを紹介。1幕と2幕では別の役で出演したが、「大竹さんには2幕には出てこなかったよね、と言われました」と紹介。2幕でも出演していたことを伝えると「この役は誰だったんだろうと思っていたと言われました」と語り、会場を笑いに包んだ。

最後は、中川が「たくさんの人に足を運んでいただき、ミュージカルの魅力、エンターテインメントの魅力、私たちの魅力がしっかり伝わる再演になるようチームワークで頑張ります」と意気込みを語った。柿沢も「さらなる熱狂を巻き起こしたい」とした。

一方、加藤と小西もビクターの親友アンリ・デュプレと、ビクターによって生み出された怪物の2役をダブルキャストで演じる。加藤は「進化し、パワーアップした作品を届ける」。小西も「前回以上に熱い舞台を届ける」と語った。会場には共演の露崎春女も駆けつけ、劇中歌を歌って盛り上げた。