山田洋次監督(87)が27日、都内で、映画「男はつらいよ」のイベント「祝!50周年 寅さん感謝祭」に出席した。

国民的映画「男はつらいよ」シリーズの第1作目は50年前のこの日、封切りされた。山田監督はその日、「新宿松竹に見に行った」と話した。関係者試写で笑いが起こらなかったことから、「喜劇役者の渥美(清)さんを使ったのに俺はつまらない喜劇を作ってしまった」と思っていた。だが劇場では笑いに包まれていた。その光景を見て「一生覚えておかなければと思った」と振り返った。

50年に渡って支持されるシリーズは12月27日、50作目の最新作「男はつらいよ お帰り 寅さん」が公開される。「50年かけて長い映画を撮ったようです」と話した。

渥美清さんとの思い出も語った。赤坂のホテルで台本を書いた山田監督を陣中見舞いにきた渥美さん。2人で銀座に食事に行った帰り道、タクシー内で山田監督が「このまま熱海にでも行って温泉に入りたいな」というと、「いいですね! 行きましょう」とタクシーで熱海に向かったという。結局熱海には行かず途中で引き返したが「すごく楽しかったし、そういう喜びを与えてくれる人だった。あれを言えるのがすごい」と話した。

この日、倍賞千恵子(78)佐藤蛾次郎(75)も登壇した。

佐藤は渥美さんも含めた4人でタヒチに行った思い出を話した。「まあ、楽しかった。倍賞さんがワンピースの水着だったのでビキニを買ってあげて、それで泳いでもらった」。倍賞は「初めてのビキニでしたが蛾次郎さんがまわしていて」と話した。佐藤は「8ミリをまわしていました」と笑った。また、倍賞は「渥美さんに見送られて泳ぎに行っていたけど、渥美さんはほとんど泳がなかった」という。山田監督は、「渥美さんは日焼が全くダメだった」と話した。

倍賞は「渥美さんから演技とかで学んだことはないけど、(渥美さん演じる)おにいちゃんからは相手の立場になって考えるのが大切ということを学びました」と話した。