ミュージシャンで作家の辻仁成(59)が、フランス人から「差別された」と怒る長男を叱った言葉をつづり、ファンから「辻さん、かっこいい!」と称賛の声があがった。

フランス・パリ在住の辻は4日、「フランスで差別された時の対処法」のタイトルでブログを更新。長男が美容室でフランス人女性客から「『ニンハオ』とからかうように言われた」ことを人種差別だと受け取り、憤慨していたという。しかし辻はそんな息子を「差別されたと怒るお前が悪い」「腹が立ってるのに言い返せず、差別されたと思い込んで家に戻って来てパパに怒りをぶちまける段階でお前の負けだ。わかったか、次から差別されたと思ったら、言い返せ、言い返せないならば、自分が悪いと思え」と叱ったことを明かした。

辻は続けて長男に「パパはフランスで一度も差別を受けたことがない。それは堂々と自分を主張し、一点の恥もなく生きているからだ。差別されたと騒ぐ連中の共通点はどこかに恥を持っているからだ。そこを突かれて差別だと騒ぐに過ぎない」と持論を展開。「同じ人間だろ、正々堂々としてろよ。もしも、次に、そういうことがあったら、即座に相手の非を突いてわからせてやれ。日本の方がフランスより礼儀も精神力も立派だというだけでも十分だ。フランスで生きていきたいなら、フランスに媚びを売るな。フランス人に尊敬されるくらい強い自分を持て、フランスとはそういう国だろ。自分を持っている人間はリスペクトされる。自分を主張できない人間は脱落していく、そういう世界だ。一部のバカな人間にちょっとからかわれたくらいでその怒りを神聖なわが家に持ち込むな。そのくらい強くなれ。言い返せないお前の負けだ。わかったか、以上」と説教したという。

こうした辻の言葉に、ファンからは「辻さん、かっこいい!!!!私も正々堂々とします」「かっこいいパパ。なんか泣けてきました」「息子さん、日本人の心意気を学びましたね」といったコメントが寄せられた。