女優広瀬すず(21)が、ヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「なつぞら」(月~土曜午前8時)の20日に放送された第149回の平均視聴率が21・7%、21日放送の第150回が20・6%、23日放送の第151回が21・5%(ともに関東地区)だったことが24日、ビデオリサーチの調べで分かった。最高視聴率は第139回の23・8%。

同ドラマは、戦争で両親を亡くし、父の戦友の養女として引き取られたヒロイン奥原なつ(広瀬すず)が、北海道を舞台に、亡き父の戦友の柴田剛男(藤木直人)と妻富士子(松嶋菜々子)、柴田夫妻の父泰樹(草刈正雄)に育てられ、豊かな想像力と開拓者精神を生かし、アニメーターを目指す姿を描く。脚本家の大森寿美男氏のオリジナル作品。元AKB48で女優の渡辺麻友、井浦新、染谷将太、伊原六花、小手伸也らが朝ドラ初出演。ほかに貫地谷しほり、中川大志、麒麟の川島明、木下ほうか、角野卓造が出演する。また、語り(ナレーション)をなつの父親という設定で内村光良が担当する。

あらすじは、千遥(清原果耶)から離婚することや店を辞めたいことを聞いたなつと咲太郎(岡田将生)は、千遥の働く料理屋「杉の子」に向かった。そこには千遥と千遥を育てた置き屋の女将なほ子(原日出子)がいた。その後、女将の雅子(浅茅陽子)と、旦那の清二(渡辺大)がやってきた。席に着くとなつは生い立ちや、小さいときの生き別れたときの話などを話した。そして千遥は「千夏と一緒にいるだけで、養育費はいりません」とお願いした。しかし雅子は「何か勘違いしてるんじゃない。離婚は認めるけど、この店の味は、あなたの味なの。うちの人(親方)が見込んだ人なの。店を受け継いで欲しい」と告げた。千遥は戸惑いながらも、店を受け継ぐことができ、また娘と一緒に住めることに安堵(あんど)した。

千遥が店を辞めたいことを知った剛男(藤木直人)は、「杉の子」にやって来て、店をそのまま継ぐことを知り安堵した。そして千遥には小さいときに着ていた服を渡した。千遥もまたなつにその時に着ていた服と父の手紙を返した。剛男は、なつの父の手紙が咲太郎となつ、千遥の3兄妹全員に届いたことを知った。後日、北海道に戻った剛男は、富士子(松嶋菜々子)らに、なつの仕事と家庭で忙しくしていることを話した。すると泰樹(草刈正雄)が富士子に「助けてやれ」と言って東京に向かわせた。

小学校に入学する優(増田光桜)の世話のために富士子が上京、なつに泰樹が最近になって元気がないと話した。一方のなつと坂場は、人気番組になっていた「大草原の少女ソラ」の仕事で忙しく、マコプロのみんなも疲労と闘いながらアニメ製作に励んでいた。そして登場するレイが夢を語るシーンで悩んでいた。なつは自分の体験からシーンを作り完成、放送を迎えた。北海道でその回を見た泰樹は、涙を浮かべ見入っていた、という内容だった。