女優中谷美紀(43)が24日、テレビ東京系の主演スペシャルドラマ「あの家に暮らす四人の女」(30日午後9時)の制作発表に出席した。原作の作家三浦しおん氏(43)とトークショーを行った。

中谷演じるアラフォーで独身の刺しゅう作家・牧田佐知、その母・鶴代(宮本信子)、佐知の友人の雪乃(永作博美)、雪野の後輩の多恵美(吉岡里帆)は東京の古い洋館に住んでいる。家族のようで家族でない人々の日常の日々を描く。

中谷は「温かく、人間の本質を突いた、ピリリと山椒(さんしょ)の効いたような作品。大人のためのファンタジー、童話、寓話(ぐうわ)ですね。人生100年時代、長い老後を1人で暮らさざるをえない時代。私自身も1人で死ぬための準備を進めている時に、この作品のお話をいただいた。シェアハウスというのもありかと思いました」と振り返った。

結婚をしない女性の役が多いという中谷だが、昨年11月にドイツ出身のビオラ奏者、ティロ・フェヒナー氏と結婚した。中谷は「結婚する男性の条件の第一が(使用後の)便座は下げる。あわよくばフタも閉める、でした」と話した。

共演者について中谷は「宮本信子さんが素晴らしいコメディアンであることはみなさんもご存じと思いますが、永作さんが秀逸。里穂ちゃんもすてきでしたね。平均年齢を下げてくれました(笑い)」と話した。

三浦氏は「みなさん、実際に住んでいるみたいでした。生身の人間が演じてくださることで、命が吹き込まれる感じがしました」。吉岡のストーカーとなる元カレを演じた中村蒼について「蒼ちゃんのダメ男ぶりも素晴らしかった。電車賃までせびるのは原作にはなかったんですが」。中谷も「最低でしたね」と笑った。