俳優松重豊(56)が25日、大阪市内で、初主演映画「ヒキタさん! ご懐妊ですよ」(10月4日公開、細川徹監督)の舞台あいさつに登壇した。

松重が演じるアラフィフの人気作家ヒキタクニオは、女優北川景子(33)が演じる、16歳も年が離れた妻のサチと仲良く暮らしている。子どもを作らずにやっていこうと話していた2人だが、ある日、サチから「ヒキタさんの子どもに会いたい」と言われ、妊活に励むことになる。困難に直面しながらも、夫婦で乗り越えていく姿を描いたエンターテインメント作品。

松重は「妊活ものは初めて見るジャンルだと思いますし、デリケートな話もあります。見て楽しんで笑って切なくなってほしい」と見どころを語った。

男性側に問題がある不妊を描いており、産婦人科で精子の運動率が低いことを告げられるシーンがある。松重は「『ダメキンタマ』という言葉がキーワードで、これはセクハラではなく、ダメな亭主には『ダメキンタマ』って言ったらいいと思う」と笑わせた。

北川が妻役と聞いたときは「卒倒しますよね」と振り返った。「調べたらふた回りも違って、(北川に)年の差大丈夫かなって聞いたら『そんなに違いましたっけ』と言われました。いろんな話をして夫婦の呼吸ができました」。

北川演じるサチは年の差のわりには夫を尻に敷いており、松重は「私生活は同い年の妻。尻に敷かれるのがなんて気持ちいいんだと思いました。キュンとした」と話した。

この日は大阪で初めての上映。大阪での取材は楽しいといい、「結婚を発表した貫地谷しほりちゃんと共演した『ちりとてちん』のとき、谷町四丁目の居酒屋によく行ってた」と明かした。