タレントの毒蝮三太夫(83)が11日、埼玉・戸田市内でTBSラジオ「金曜たまむすび」内で放送中の人気コーナー「毒蝮三太夫のミュージックプレゼント」が放送開始50周年を迎えたことを記念し取材に応じた。

同コーナーは1969年(昭44)10月6日にスタート。首都圏のスーパーマーケットや商店、工場、事業所、各種施設などを訪問し「ババァ元気か?」など人情味あふれる独特の表現で人気の企画で、この日の放送が1万3001回目という長寿コーナーだ。

毒蝮は放送で「風雪を越えて50年たった。オレも年取った50歳を越えたから」と軽妙に振り返った。その後に行われた囲み取材では「最初の時は30歳だった。『ジジィ、ババァ』って言ってたらオレがジジィになってた」とし「90歳になって『ジジィ、ババァ』って言っていたら面白いな」と取材陣を笑わせた。

笑いが絶えない中継現場について、「オレがいるだけで、みんなが喜んでくれたり、笑ったりしている」とし、毒舌でリスナーたちの心をつかんでいることから「毒も薬だからね」と自身の芸名とからめた。

そして、「(母親に)『人のお世話にならない、人の世話をするように』と言われていた。おふくろが生きていたら、親孝行になっていたのかな」としみじみ語った。

今後については「車いすとか、支えてもらうようになったら、辞める」としたが、「その日が来ないようにトレーニングしたりメンテナンスしている」と明かした。