役所広司(63)が16日、都内で、日中合作の主演映画「オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁」(ユー・フェイ監督)公開記念舞台あいさつに、日本語吹き替え版キャストの声優沢城みゆき(34)宮野真守(36)と出席した。
重要機密文書奪還を命じられたヒマラヤ救助隊の奮闘を描くアクション作。役所は“ヒマラヤの鬼”と呼ばれる救助隊隊長、ジアンを演じる。
役所は標高6000メートルの雪山で本格アクションに挑戦。現場では監督に何度も同じ動作を要求され、「監督が粘り強いんです。何がダメだったのかな」と苦笑交じりに振り返った。
長時間ロープにつるされるワイヤアクションにも苦労し、「そんなに大変じゃないと思っていたら、体幹が必要で。体にロープが絡まってアザだらけになってましたね」と明かした。大変さを痛感し「アクション映画はもういいな」と笑った。
同作で役所は自分の吹き替えも担当。感想を聞かれると「疲労感があるんですよね。雪山だから、白い息にも呼吸を合わせないといけない」と声の演技の難しさを感じた様子。沢城が「感情の琴線が合うまで、うちでひたすら(役作りを)やります」、宮野が「徹夜します」と影の努力を告げると、「現場でパッとやるだけだと思ってた。だから役とピッタリなんですね」と感心していた。