NHKにも朗報だ。来年度前期の連続テレビ小説「エール」で、俳優窪田正孝が演じる主人公(古山裕一)のモデルとなっている作曲家古関裕而氏が、球界の功労者をたたえる野球殿堂入り(特別表彰)の候補者に入ったことが3日、発表された。

ドラマは「六甲おろし(阪神タイガースの歌)」や「闘魂こめて(巨人軍の歌)」のほか、「栄冠は君に輝く(全国高等学校野球大会の歌)」などを作曲した古関氏と妻で歌手としても活躍した妻金子さんをモデルに音楽とともに生きた夫婦の物語。

福島県の老舗呉服店に生まれ、周囲からはとりえがないと言われている男が、音楽と出会い、作曲家の才能を開花させ、戦後、傷ついた人々の心を音楽の力で勇気づけようとする姿を描く。金子さんを二階堂ふみが演じる。

近年の朝ドラは関東地区の平均視聴率が20%前後と数字的にも好調だが、古関氏の候補入りで、朝ドラ「エール」には追い風となり、さらなる数字のアップが期待できそうだ。

巨人重信(古関氏が作曲した「紺碧の空」、「闘魂こめて」について)「同じ方が作曲されたというのは知ってました。紺碧の空は早実から早稲田大学まで、計7年間聴いていたので思い出深い曲です」

巨人岡本(古関氏が作曲した「栄冠は君に輝く」について)「高校野球ですよね。小学校の時から、この曲を聴くと野球の季節が来たなと思います」