俳優長谷川博己(42)主演のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」(日曜午後8時)の新たな出演者発表会見が19日、都内の同局で行われ、光秀が逃れた地を舞台とする越前編に登場するユースケ・サンタマリア(48)間宮祥太朗(26)本郷奏多(29)安藤政信(44)が出席した。4人とも大河ドラマ初出演。

ユースケは、越前を支配する朝倉義景を演じ、間宮は光秀のいとこの明智左馬助、本郷は若き関白の近衛前久、安藤は柴田勝家を演じる。

ユースケは「本番3日前にリハーサルをして、何もつかめないまま本番を迎えた」と切り出すと、「結局、何もつかめないまま終わって、俺って何だろうの感じが良かったみたい。監督に『良かったです』と言われ、長谷川君も充実した顔をしていた。自分でも思わぬ方向。手応えあります」と語り、報道陣を笑わせた。

間宮は「撮影は去年の11月から参加していましたが、発表まで名前を伏せられているスケジュールだったので約3カ月、名前を伏せられていました。ようやく発表されて心が晴れ晴れした」。

本郷は「そうそうたるメンバーの中におじゃまさせていただきうれしい。公家の役。そうそうたる方々は僕に頭を下げてくださるのは気持ちいいんだろうなと今から楽しみ。胸を借りるつもりで頑張ります」。

安藤は「大河ドラマ自体、見たこと無いくらい知識がなくて。役者にとって戦場で成長の場所。撮影が心配。自分だけ動きがおかしかったらどうしよう」と心配していた。

他の作品で共演経験もある顔ぶれに長谷川は「信頼感ある。安心して一緒に作っていきたい。撮影が楽しみ」。また「ここまで演じて明智は受け身。耐え忍ぶ役。でも実は、そうやっていろんなことに翻弄(ほんろう)されながらも自分でもコントロールしていると感じる。個性の強い方々と、作品は心理戦となっていくと思う。皆さんと楽しくそういう姿を作っていけたらと思う」と語った。また、共演者に「存分にやってほしい。遠慮はいらない。僕はしっかり受けとめる」と語った。

会見は欠席したが真野響子が、のちの家康の祖母となる源応尼、ベンガルが駒(門脇麦)に丸薬の作り方を教える老人の芳仁を演じる。