いきものがかりリーダーの水野良樹が21日、自身の公式ツイッターで生配信を行い、20日に最終回を迎えたインターネット上の漫画「100日後に死ぬワニ」の作者、きくちゆうき氏とともに、作品制作の経緯などを説明。「一番大きい誤解は、電通さんは絡んでない」と話した。

同作は、最終回更新直後に、映画化などのメディアミックスが一斉に発表されており、インターネット上では、ファンの驚きとともに、広告大手の電通が関わっているという臆測も広がっていた。同作最終回更新直後には、水野が書き下ろした、いきものがかりの新曲「生きる」とコラボレーションしたミュージックビデオが公開されていた。

配信冒頭で水野は「紅白歌合戦より緊張しています」と苦笑い。「最終回の桜吹雪のすてきな景色の向こうで、電通のビルが燃えて(炎上して)いる…」と切り出し、「仕組まれてるんじゃないか、うそついてるんじゃないか、って思われるのは本意じゃないので、誤解が解けるかなと思って2人でしゃべっています」と話した。

水野は「『電通案件だ』って出ていますが、一番大きな誤解は、電通さんは絡んでない」ときっぱり。「壮大な企画があって、何カ月も前から巨大組織がいろんな手を使ってとかそういうプロジェクトではなかったんですよ。だから電通さんは入ってなくて。電通さんは何もしてないです」と繰り返し説明した。

また、きくち氏も「本当に僕が個人的に始めたことです」とコメント。同作を描くきっかけの1つになったという、事故にあった友人との話を思い返して、涙を流した。「いつ何が起こるか分からない、後悔してほしくない。周りの人と一緒にいる時間を大切にしてほしい。そういうメッセージが伝わればいいなと思った」と続けた。

さらに「作品を見てどう思われてもいいけど、本当に変な話が広がって、いろんな人が傷ついて。関わってくれた人すごい熱量で頑張ってくれたので、それで電通案件で裏が大きいとか。やっぱり悲しいし、申し訳ないと思う」と訴えた。