俳優林遣都(29)主演のフジテレビ系のソーシャルディスタンスドラマ「世界は3で出来ている」(6月11日午後11時)が制作されることが分かった。林は唯一の出演者で、一卵性3つ子役=1人3役を演じる。

脚本はNHK朝ドラ「スカーレット」などの水橋文美江氏(56)。演出は「フジテレビ開局60周年特別企画 教場」などの中江功監督(56)。

緊急事態宣言が解除されても続く、新型コロナウイルス禍の日常の中で、できないことを面白がり、限られた制約をあえて楽しむために生まれた企画。どこにでもいそうな若者3人の「アフターコロナ」「ウィズコロナ」の今を切り取った物語。コロナ禍の中で、若者3人の密な撮影が無理なので、3つ子として全員を林が演じる。リモートによる打合わせと、密を避けての安心安全な撮影を徹底したソーシャルディスタンスドラマ。

林が演じるのは、商事会社勤務の望月勇人、会計士の望月泰斗、茨城在住の農園経営の望月三雄。29歳の一卵性3つ子。

プロデュース・演出の中江監督は「今回の予期せぬ状況下で知恵と工夫を凝らし、さまざまなリモートによるドラマ作品が生み出されてきました。それらに感銘を受けたのが始まりです。今だからというよりは、これからを念頭に緊急事態宣言解除後の『新しい生活様式』『ソーシャルディスタンス』を守った上で、どうすれば脚本に描かれた世界を撮影できるかを考えました。(ハリウッドの)ジェームズ・キャメロンのようにウイルス対策が功を奏したニュージーランドで撮影するか、トム・クルーズのように国際宇宙ステーションで撮影するか、林遣都さんに3役やっていただくの3択で、林遣都さん3役を選びました。彼以外に考えられないので、断られたらこの企画はなかったことにしようと思っていました。感謝しています」と話している。