歌舞伎俳優中村芝翫(54)が出演するBS朝日の紀行番組「京都ぶらり歴史探訪」(水曜午後8時)の特別企画「厳選の古都」が2週にわたり放送される(前編は24日、後編は7月中に放送)。京都の名所名跡を案内する“旅人”の芝翫、檀れい(48)渡辺大(35)が初めて一堂に会し、印象的な旅先を振り返る。

同番組は16年4月にスタートし、5年目を迎えた。芝翫襲名を控える多忙の中で放送が始まり「じんときましたね。5年も続くとは思っていませんでした」と節目を感慨深げに語る。京都の歴史を知ることが歌舞伎にも生かされるとし、「このお芝居の時代背景にこういうものがあったんだと学ぶところがあります」。

新型コロナウイルスの影響で京都ロケは出来ない状況だが、3人そろって過去の放送を振り返る初の機会となった。檀は「同じ番組を作る者同士が集まって、思い出を語りながら振り返ることができました。いい時間が持てました」。外出自粛中は運動不足解消のため毎朝1時間のピラティスに取り組んでいたといい、ロケ再開のあかつきには「『檀さんこんなに激しく動いちゃうの?』という旅もしてみたい」と笑みを浮かべる。

渡辺は芝翫とコロナ禍の直前まで時代劇で共演。撮影は一時休止となったが、芝翫から毎日のようにLINEで送られるレシピで料理に挑戦していたことを明かし「お家の過ごし方を芝翫さんから山ほど聞きました」と笑う。父の謙が出演する時代劇の収録を見学するため、単身京都の撮影所を訪れた中学時代の思い出も回想。自身のデビューが時代劇となったことについても「京都との縁はあるんだろうなと感じます」と語った。

前編は「心に残った絶景」「心ひかれた歴史上の人物」「最も感動した味わい」をテーマに特集。後編は「思い出に残った京都での体験」「心揺さぶられた仏像」「絶品!京都の和菓子」「もう一度行きたい名所」を取り上げる。京都の歴史や自然、美食について、3人が旅の思い出を語り合う。